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あや(さとう)はファンタジーを描きたいと考えながらエロ画で何とか生計をたてている漫画家。

両親や兄は漫画家になるのを反対しており、地元の宮城から飛び出して以来会ってはいない。
部屋には昔漫画家をしていた祖父(小泉)が居候しており、

小学校の時からの親友さちこ(細越)とコンビで仕事をしている。

アパートの向かいに住むゆか(松本)は

漫画のアシスタントとしてあやたちよりも稼いでいるらしい。

同じアパートに住む平井も青年向けエロ漫画を描いてきたが

上京して10年しても作家として芽が出ないことに見切りを付けて

地元の大阪に帰る決意をしている。
ささやかな送別会をして見送るあやたち。

 

 

 

 

 

 

 




いつものようにさちこがやってくる。

別現場でアシスタントを終えて疲れはてたゆかも

強制的に手伝うことに・・・。

そこにさちこの恋人がやってくる。

それは仕事に反対しているあやの兄たかし(高井)だった。

一年後、相変わらずあやの部屋には祖父と平井がいる。

そして田沢(鍋嶋)という住所不定の青年がさらにあやの部屋に転がり込んでいた。

職も持たず、あやに貰ったお金でパチンコをしているらしく平井がやきもきしている。
それ以外は何も変わらないように締め切りに追われながら原稿を描いているあや。

親の願いどおり真面目な道を歩んできたたかし家族達と反目してきたあやは

さちこもたかしも許すことが出来ない。

自分に才能がなくあやの足ばかり引っ張ってしまうと感じていたさちこは

漫画を辞めて宮城に帰り、結婚するという。

さちこが去り、田沢や平井と祖父も姿を消す。

 

一人になったあやは「これから」を考え始める。

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